北海道有数の温泉地として知られる “定山渓”。
この地の開発を行った “美泉定山(みいずみじょうざん)” は、定山渓を知る上で さけては通れない存在です。
そんな “定山” の遺品などが 管理・保管されているのが「定山寺」。
今回は この “定山寺” を ご紹介します。
「定山寺」への アクセス方法
“定山寺” があるのは、札幌市南区にある温泉街 “定山渓温泉”。
ほぼ国道沿いにあるので、徒歩でも気軽に向かうことができます。
「定山寺」へ 車で向かう場合
札幌市中心部から “定山寺” へ車で向かう場合、約30km、約1時間ほどかかります。
定山寺へのルート
- “国道230号線(通称:石山通)” をひたすら南へ向かいましょう
- 定山渓に入ったら “定山渓温泉ホテルミリオーネ” の手前の交差点をすぎ、すぐに左折
- 小道をすすんだ先に “定山寺” がみえてきます
「定山寺」へ バスで向かう場合
バスで向かう場合は、札幌駅バスターミナルから発着する「かっぱライナー号」への乗車が便利です。
乗車料金は “大人 片道 960円(2020年10月現在)”。
乗車後 約1時間で「定山渓神社前 停」に到着するので下車してください。
ここから上記地図のとおりに歩けば、約2分ほどで “定山寺” が見えてくるはずです。
施設情報 | |
【店名】 | 定山寺 |
【住所】 | 北海道札幌市南区定山渓温泉東3丁目247 |
【電話番号】 | 011-598-4034 |
【営業時間】 | 9:30~15:00 |
【定休日】 | 新型コロナの影響で、平日は宝物殿に鍵がかかって入れません |
【駐車場】 | あり |
【キャッシュレス決済】 | – |
【公式サイト】 | – |
【外部サイト】 | – |
【地図を表示】 | グーグルマップはこちら |
「定山寺」建立の歴史について
修験僧だった “定山” が良泉を求め この地にたどり着いたのは 1866年ごろ。河原から湧き出る湯で傷を癒す鹿たちを見て この湯の効力を確信し、この地に “湯治場” を開くことを決意しました。
これが定山渓温泉の始まりとされています。
1871年に官営の温泉が出来ると 定山 はその湯守に命じられ、その後も この地の開拓に深く貢献したそうです。
定山寺は そんな “美泉定山” が 明治初期に開基した “曹洞宗” のお寺。
札幌市では “最古の歴史” を持つ寺の一つで、定山ゆかりの地のひとつでもあります。
特に定山渓の歴史に興味がある方は、ぜひ一度は立ち寄ってみましょう。
「定山寺」にきたら 宝物庫の見学を忘れずに
“定山寺” にきたら 必ず立ち寄りたいのが「宝物殿」。
とても貴重な “美泉定山” の遺物を展示していて、内覧も可能です。
宝物殿に収められている遺物は 次のとおり。
宝物殿内の遺物一覧
- 美泉定山和尚木像
- 守本尊弘法大師尊像(自作)
- 大田山大権現不動尊版木(自作)
- 獅子頭
- 鳶色の法衣、安陀衣(定山坊着用)
- 定山坊真筆の書翰
宝物殿の中は とてもコンパクト。
基本無人なので、拝観料200円を支払えば、あとは自由に見学することができます。
中でも 必ずみておきたいのは “美泉定山” の木像でしょう。
“美泉定山” の像は 定山渓温泉街に あと2つほどありますが、比較してみてみるのもおもしろいです。
「定山寺」の外には いくつかの碑が建立されています
定山寺の脇にある碑には「温泉開祖 美泉定山」と大きく刻まれています。
側面には「定山ハ作州ノ人夙ニ北渡シ安政以後蝦夷地ヲ徘徊シ遂ニ此地ニ入リ無人ノ境ニ浴場ヲ開ク明治九年十二月三十日歿ス」との記載もありました。
その横には「開祖 美泉定山渓記念碑」が建立。
右側面に刻まれているのは 定山寺建立の経緯が記された「曹洞宗大徳山定山寺創立誌」。
碑文
慶應二年アイヌの先導によって定山和上が此の地に来て温泉を発見した
當時は冬季間積雪のために札幌中央寺を宿とし専ら温泉湧出を祈請していた
その因縁によって大正五年七月中央寺住職三沢松堰師により曹洞宗説教所を創立され昭和二十一年十二月定山寺と寺号公稱を認可された
なほ當寺に奉安せる 美泉定山和上の遺物は左の通りである
一、定山坊御木像 一、弘法大師尊像
一、法衣安陀衣 一、獅子頭
一、不動尊版木 一、眞筆の書翰
この遺品は始め中央寺に保管せるも大正十二年定山寺に移管してある
左側面に刻まれているのは「美泉定山和上閲歴」。
碑文
定山坊は備前國赤坂村周匝村に生れ常山と稱し大尺豊かな偉丈夫であった 安政年間渡道慶應二年(一八六六年)朝里町張碓での十年間の生活から無人の境地定山渓に移住明治四年七月岩村通俊判官は常山に湯守を命じ名を定山と改めこの渓谷を定山渓と名付けた
明治十一年十二月三十一日歿するまでただ一すじに身も心も投げうった其の功績 實に絶大なものである
さいごに
今回は 定山渓の開祖 “美泉定山” に由来する「定山寺」を ご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
定山渓の歴史を知る上で さけては通れないのが「美泉定山」の存在。
“定山寺” は そんな 定山 を知ることができる、貴重で歴史的な価値ある場所でした。
ひと通り “定山渓観光” が終わった方は、定山渓の歴史に目を向けてみるのも面白いかも知れません。
施設情報 | |
【店名】 | 定山寺 |
【住所】 | 北海道札幌市南区定山渓温泉東3丁目247 |
【電話番号】 | 011-598-4034 |
【営業時間】 | 9:30~15:00 |
【定休日】 | 新型コロナの影響で、平日は宝物殿に鍵がかかって入れません |
【駐車場】 | あり |
【キャッシュレス決済】 | – |
【公式サイト】 | – |
【外部サイト】 | – |
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