都市にしては自然がたっぷりの「札幌市」。
郊外に向けてちょっと車を走らすと、すぐに迎えてくれる大自然。
中心部からでも山が見えるほどなので、なんとなくその近さが想像つくと思います。
数ある自然の中から、今回ご紹介するのは “滝”。
自然が多い札幌市には、何本かの滝が流れています。
その中から今回は、西区にある ”駐車場から徒歩約1分” の「平和の滝」をご紹介します。
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明らかに周囲と異なる空気‥
マイナスイオンたっぷりの空間で滝を楽しもう!
”平和の滝” は 落差10mほどの2段の滝。とりわけ大きい滝ではありませんが、水量も豊富で年中通してダイナミックな姿を見せてくれます。
周囲は 岩壁 と 木々 で覆われている閉鎖的な空間。遠目に見ていても水しぶきが飛んでくることもあるくらい、勢いのある水の流れ。
体中でマイナスイオンを感じることができ、そこにいるだけでとても涼しく気持ちが良かったです。
なお岩盤をたどって滝の側まで行くことができますが、水の流れは意外と早かったです。
滝つぼに近づくのは、大事をとって控えることをおススメします。
滝まで ”徒歩1分” の手軽さが魅力!
”平和の滝” の魅力。それは何といっても その手軽さ!駐車場から滝までは階段を下るだけで、所要時間徒歩約1分。
観光地としての派手さはありませんが、気軽に、時間がなくても立ち寄ることができる、身近なスポットです。
階段の高低差は、約10数m。
滝は階段の上から見えているほど近く、1段下る度に空気がひんやりとしてくるのが分かりました。
なお前述の通り、平和の滝は意外と水の流れが早いです。
安全とは言い切れませんので、川の中には入らず。極力近づかない様にして下さい。
夏場は滝へ続く階段が草木にまぎれている場合がありますので、見落とさない様に注意です。
周囲にあった たくさんの碑
駐車場の周りにあったたくさんの碑。
どの様な目的で建てられたか不明なものもたくさんありましたが、全てご紹介します。
平和の滝へ続く階段から、比較的近くに立っていた碑。
風化してしまっていたのか、それとも削られてしまっていたのか‥。全く文字が読めませんでした。
第2次世界大戦中に犠牲となった韓国人を慰めるために1986年に建立された碑。建立元は ”在日本大韓民国居留民団北海道本部”。
どの様な背景で建立されたものかは不明ですが、とりあえず私設なのは分かりました。
戦前の ”治安維持法” による不当弾圧により、拷問を受けて亡くなった女性活動家「相沢良」を讃えた碑。説明書きによると、28歳の若さで亡くなったそうです。
平和の滝は、そんな相沢良が活動を行っていたゆかりの地の1つなのだそうです。
建立元は ”治安維持法国家賠償要求同盟北海道支部”。こちらも私設の碑の様でした。
その他の気になる建物など
日蓮宗の施設 ”北海身延奥之院 平和の滝道場” と描かれた門柱と建物。
入り口は板が打ち付けられていて、現在も使われている建物なのかはわかりませんでした。
”平和の滝” の駐車場から 手稲山へ続く登山ルート。
所要時間は3~4時間で、途中のガレ場(岩場)は上るのが結構大変な様です。
ちなみに登山道入り口から約2.5kmほどのところに ”布敷の滝” という別の滝がある様です。
”平和の滝” の名前の由来は?
平和の滝があるのは、札幌市西区の ”平和” という町。平坦な土地が広がる札幌の中では珍しく、山の上にあり坂が多い町です。
開拓に相当な困難が伴ったことから、当時ここに住んていた方々の願いが町の名前に込められているそうです。
平和の滝があるのは、この平和を流れる ”琴似発寒川” 。広い駐車場があり、手稲山への登山道もこの場所から続きます。
最後に ネットで良くみる あの噂っていったい‥
”平和の滝” と検索すると ”心霊スポット” との書きこみが多数。
投身自殺をしただとか、高校生が首を吊っただとか、駐車場脇のトイレで焼身自殺があったとか…。
わたしがそんな噂を聞き、初めて平和の滝に来たのは2000年くらいの話。到着したのは薄っすらと明るくなり始めた午前4時くらい。
滝への階段を下ると、逆に上ってくるのは 白装束を着た ずぶ濡れのお婆さん!? 今思えば 日蓮宗の道場の方が滝行を行ったあとだったのでしょうね。
こんなこともあり、話に色々と尾ひれがついたのではないかと、個人的には思っています。
それよりも、とても清々しく豊かな自然が魅力な場所。都会の雑踏から離れたい時などには、こちらの滝がおススメです。
平和の滝
【住 所】 北海道札幌市西区平和
【駐車場】 あり
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