【壮瞥滝遊歩道の通行止めについて】
令和6年2月から令和8年4月までの期間、滝之町発電所の法定更新工事が予定されており、それに伴い、令和5年9月30日から壮瞥滝遊歩道への歩道が通行止めになっています。
北海道の道央に位置する湖「洞爺湖」。
火山の噴火により形成されたカルデラ湖で、日本で9番目の大きさを誇る湖です。この湖と周辺の自然が作り出す素晴らしい景勝や火山活動の副産物である良質な温泉をめがけて、国内だけではなく海外からも多くの観光客が訪れる地域となっています。
この洞爺湖に面している町の1つが「壮瞥町」。
りんごなどの果樹を主とした農業の町ですが、洞爺湖に存在する唯一の水の出口があることは意外と知られていません。今回はこの洞爺湖の水の出口である人口の滝「壮瞥滝」をご紹介します。
まずは壮瞥滝の場所を確認しておこう
地図は道の駅「壮瞥情報館i(アイ)」から向かった場合の壮瞥滝の場所です。
まずは「国道453号線」通称「有珠国道」と「道道2号線」が交差するT字路に向かいます。そのT字路にある脇道に入り、そのまま突き当たりまで進むと壮瞥滝の駐車場が見えてきます。脇道の手前には「壮瞥滝」の案内看板が立っていましたので、迷うことなく着くと思いますよ。
壮瞥滝へ続く自然一杯の散策路を歩こう
駐車場に車を停めたら、さっそく壮瞥滝へ向かいます。
壮瞥滝までは、駐車場から徒歩で約5分ほど。壮瞥滝から流れた水が作り出す清流に沿って歩きます。散策路の両側は高い崖に囲まれているため、住宅街や幹線道路などの側にあるにもかかわらず回りの喧騒は全く気になりません。気軽に森林浴を楽しむには正にうってつけ!マイナスイオンを感じながら滝への道を楽しみましょう。
散策路沿いに流れるのは「壮瞥川」。
壮瞥町から伊達市を抜け内浦湾へと続く長流(おさる)川の支流となります。壮瞥滝の上流にある洞爺湖から流出した水でできた川なのですが、意外なことにこの壮瞥川と壮瞥滝のみが洞爺湖の水の出口となっているそうです。
散策路は整備されていて、道中はとても歩きやすかったです。両岸が高い壁に囲まれていて直射日光があたらないので、暑い夏の日でもとても涼しげ。辺りにはたくさんのシダ植物が見られ、ここがマイナスイオンたっぷりなことが良くわかります。
豪快な壮瞥滝の水飛沫を肌で感じてみよう!
散策路を奥には、ベンチと小さなお社「滝不動尊 奥の院」がありました。どうやら壮瞥滝の駐車場横にあったお寺「滝不動尊」関連のお社の様です。
このお社の奥に見えるのが壮瞥滝。
この場所からでも水飛沫がはっきりと見えるくらい、豪快で荒々しい滝です。またゴウゴウととどろく滝の音がハッキリと聞こえてきます。
壮瞥の名前の由来はアイヌ語から。
「ソウ」は滝、「ペツ」は川という意味で、町の名前はこの壮瞥滝を由来としているそうです。滝の落差は約18m。水量が多く、滝の飛沫があたり一面に飛びかっていました。
なお壮瞥滝は前述の通り洞爺湖から流出した水が作りだした滝ですが、水の量は人の手でコントロールされていて自然に流出している訳ではありません。放流が行われ滝が姿を現すのは、洞爺湖の水位が上昇する4/20〜11/20頃。それ以外の時期には、滝を見ることはできません。
散策路の終点に立つと、大量の水飛沫が飛んでくるほど。カメラのレンズが一瞬にして水滴だらけになってしまいます‥。マイナスイオンたっぷりと言えば聞こえは良いですが、もはやそれを上回るくらいの量。長居するとビシャビシャになること間違いなしです。
その分、迫力や満足度が高いので、水量が調節されている人工の滝だということを忘れてしまうくらいの見ごたえです。また、ほぼ真下から滝を見上げることができるのも◎!散策路も歩きやすいので、壮瞥町で急に「何処に行こう?」となった時でも気軽に向かうことができるのも魅力的です。
最後に
壮瞥町の壮瞥滝では、たっぷり過ぎるほどのマイナスイオンを浴びてきました。
水量が多く豪快な様と、散策路がキレイに整備されているという手軽さで、つい何度も来てしまいたくなる滝です。100%天然の滝ではありませんがそれ以上の見ごたえもありますので、壮瞥町にお立ち寄りの際には足を運んでみて下さい。なお道道2号線沿いから滝の全景を眺めることもできます。こちらもなかなか迫力がありますので、合わせて体験してみて下さい。
壮瞥滝
【住 所】 北海道有珠郡壮瞥町滝之町
【放流時期】おおよそ4/20〜11/20頃
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