道南の町「せたな町」は、平成17年に「旧瀬棚町・旧北檜山町・旧大成町」の3つの町が合併して誕生しました。日本海に面した縦長な形をしており、町の各所にはこの日本海を眺めることのできる絶景スポットが点在。その素晴らしい風景は、せたな町へ訪れた人たちに多くの満足を与えてくれています。
そんなせたな町の海岸沿いでは、たくさんの奇岩を目にすることができます。数ある奇岩の中から、今回は「親子熊岩」をご紹介します!
せたな町に点在する数々の奇岩の場所を確認してみよう
せたな町の海岸線を車で走ると、数々の奇岩を見ることができます。その数は約7つ。1つの町でこれだけの数の奇岩を見ることができる町はあまりありません。その中の1つで今回ご紹介する「親子熊岩」は、縦に長いせたな町の南側に位置する岩となります。近くには「マンモス岩」や「タヌキ岩」と呼ばれる奇岩もありますので、親子熊岩へ向かう際には合わせて行ってみて下さい。
親子熊岩を眺めてみました
親子熊岩は、せたな町大成区を走る国道229号線、通称「追分ソーランライン」沿いに見ることができます。岩の前にはパーキングエリアが設けられていました。また親子熊岩と書かれた看板も建っていますので、見落とすこともないと思います。
親子熊岩は、名前の通り「熊の親子の様に見える」ことから名前がついた岩。言われてみると、親熊を見上げる子熊の様に見えてきませんか?
親子熊岩にまつわる物語
現地看板には、親子熊岩にまつわる物語が記されていました。
以下に転記します。
ー親子熊岩物語ー
大昔、この地に天変地異をもたらす大嵐があり、生物の生存をおびやかし、自然の猛威は飢餓という試練を与えた。
この頃、山奥に親子の熊が棲んでいたが飢えをうったえる子熊を連れ海岸に辿りついた。親熊は海岸に群れる子蟹を見つけ食べさせていた。子熊も親のしぐさを真似て子蟹を追ったが、一瞬のうちに岩をすべり海中へ…。
親熊は夢中で溺れる子熊を助けるため手を伸ばすがぬれた岩に足をとられ、無残にも海中へ…。
一部始終を見ていた海の神様は、子を思う親の愛の深さに心をうたれ、溺れる親子を救いあげ、愛の姿をそのままに岩にさせたのであった。
最後に
せたな町の海岸沿いにたたずむ親子熊岩。
奇岩の中には言われても全くわからないものも数多くありますが、親子熊岩はハッキリと形のわかる岩です。また一度熊の様に見えてしまうと、全く他のものには見えません。せたな町の奇岩の中でも特にわかりやすい形の岩ですので、奇岩好きな方もそうでない方も一度見に行ってみてはいかがでしょうか?
【住 所】 北海道久遠郡せたな町大成区長磯
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