北海道の西部に位置する町「ニセコ町」。
観光の町として知られており、夏のアウトドアスポーツや冬のスキーシーズンにはたくさんの観光客が訪れます。中でもニセコ町の良質なパウダースノーは世界的にも地名度が高く、冬のスキーシーズンには海外からのお客さんの数が日本人を上回るほどとなります。
そんなニセコ町の駅前にたたずむ建物が、今回ご紹介する「旧でんぷん工場」。
かつては農産物の集積場として使用されていた「ニセコ中央倉庫群」の中の1つです。なお他に現存する建物は、石造の「1号倉庫」「2号倉庫」、「12号倉庫」「13号倉庫」、「肥料新倉庫」の計6棟。旧でんぷん工場と1号工場以外の建物は、民間の法人が使用しています。
旧でんぷん工場とは?
今回はその6棟の内の一つ「旧でんぷん工場」に伺いました。
旧でんぷん工場は名前の通り、かつては「でんぷん工場」として使用されていた建物。役目を終えた建物は再活用され、現在は気軽に立ち寄ることのできるコミュニティスペースとしてリニューアルされ、無料で開放されています。利用の用途は様々で、仕事で使っても、勉強で使っても、休憩に使ってもよし。建物内にはギャラリー、カフェなども併設されており、 有料での貸切利用も可能。パーティーやコンサート、個展の開催など、幅広く活用ができる施設となっています。
でんぷん工場の名残が残る歴史のある建物
建物の中はとても広く、天井高で開放的な造り。外からの光も十分に差していて、中はとても明るかったです。外観も内装も当時の面影を残しつつリニューアルされており、清潔感のあるとてもきれいな空間です。
「旧でんぷん工場」を含む「ニセコ中央倉庫群」を運営するのは「ニセコ倉庫邑(むら)」。ニセコ町の産業遺産である中央倉庫群の保全と活用、地域社会の活性化を目的として設立されたNPO法人です。
館内にはコミュニティスペース・カフェ・事務所・トイレ・作業室などがあり、棚の上にはイベントのフライヤー等がたくさん並んでました。
天井を見上げると、でんぷん工場のなごりが見られます。
木骨の間に見えるのは、一風変わった機械。これは旧でんぷん工場が廃業する際に残されたもので、でんぷんを製造する際に使用されたふるいや滑車など。当時のまま残されているため、ふるいからは今でもでんぷんの粉が落ちてくることがあるのだそうです。
ふるいなどの機械が使われていた当時の様子がミニチュア模型で再現されていました。現在の電気機械を使ったものとは違う昔の製造方法を知ることができ、とても興味深くまた大変貴重な体験となりました。
旅の休憩にも、カフェで乾いたのどをうるおそう
旧でんぷん工場にはカフェコーナー「邑(むら)カフェ」も営業しています。メニューはドリンクのみとなり、食事やデザートなどの取り扱いはありません。
邑カフェのメニュー表がこちら。
メニュー
- ニセコサイダー
- まん丸小瓶のアップルジュース
- コーヒー
- 紅茶
- 各ソフトドリンク
- 各アルコール類
メニューはドリンク類だけなので、仕事や勉強などでの利用の際にはお弁当なども持参していきたいですね!旅の途中に立ち寄った際には、休憩がてらのどの渇きをうるおすのにも丁度よいかも知れません。
その他、利用料金など
予約可能期間 3ヶ月前から
- 一般 料金 2,450円(1時間)
- 一般商用料金 4,900円(1時間)
- 会員 料金 1,220円(1時間)
- 会員商用料金 2,440円(1時間)
- 年会費 3,000円
- 子供会員 500円
最後に
当初はカフェでスイーツでもと思って立ち寄った「旧でんぷん工場」。
カフェにスイーツはありませんでしたが、昔ながらのおもむきのある建物にとても興味を惹かれました。他に何かがある訳ではないですが、急ぐ足を止めてゆっくりと産業遺産の面影に目を向けてみるのも面白いと思います。ニセコ駅前にお立ち寄りの際には、足を運んでみてはいかがでしょうか?
【住 所】 北海道虻田郡ニセコ町中央通60-2
【電話番号】 0136-55-5538
【営業時間】 9:00~22:00(イベントにより変動有)
【定休日】 不定休
【駐車場】 あり
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