道北の極寒な冬を思いっきり楽しむことのできる1泊2日の旅「冬旅」。
「名寄市・美深町・幌加内町」の3町で共同運行するアウトドアバス「BASIS(ベイシス)号」に乗り、その土地ならではのアウトドア体験を満喫することのできる企画です。この企画の中心となっているのが、美深町の観光協会。道北のアウトドア情報を発信するため「BASIS(ベイシス)」というブランドを立ち上げ、「道北クラフト&プレイ」をコンセプトに、この土地で遊ぶための道具を・この土地の木材を使って・自らの手で作る、アウトドアの原点のようなスタイルの普及・紹介を行っています。
今回はこの第1回冬旅モニターツアーに、グルメライターの高井なおさんが参加してきてくれました。
初めての体験が多く、とまどいながらも終始楽しんでいた模様。道北のアウトドアを満喫することはもちろん、地域の特産品を使った美味しい食事にもご満悦の様子でした。大人も子どもも楽しむことのできる冬旅、さっそくご紹介します。
パウダースノーを満喫!「雪板トレック体験」!
突然ですが「雪板」って知っていますか?
雪板は、雪の上を1枚の板ですべるウインタースポーツです。パッと見た感じはまるっきりスノーボードですが、大きく違うところは板に金具もエッジもついていないところ。足を固定する必要もなく、長靴やブーツなどでできる手軽さも魅力の一つです。スノーボード未経験でも楽しむことができ、近年その人気は徐々に高まってきています。
冬旅の1発目は、この雪板を使ったアクティビティ。
雪板で道北のパウダースノーを思いっきり楽しむことができる、その名も「雪板トレック体験」です!舞台となるのは名寄市にある「ピヤシリスキー場」の脇にある森の中。そしてスキー場からの移動に使用したのは、まさかの雪上車!スキー場の雪をならすための、あの車です。雪上車への乗車はもちろん初めての体験。体に伝わる振動もなぜか心地よく感じ、次第に気分が高まります!
ガイドの辻さんから一通りの説明を受け、さっそく森の中へ。
まずは雪板に慣れるため、ゆるい坂を見つけてすべってみたり、雪板の上に座ってソリの様にすべってみたり。童心に返った気分になり、スノーボードができる人もそうでない人も楽しめること間違いなしです。また慣れてくると、雪板の上に立っての滑走もへっちゃらに!ゆるい坂がすべれるようになると、不思議なことにドンドンと急な斜面もすべってみたくなってきます。
スノーボードの経験は過去に一度だけだという高井さん。
最初は立ってすべることすらままならなかったはずが、気づけばこんな坂もスーイスイ!下はフカフカの雪なので、転んでも痛くない分、あまり怖さも感じなかったそうです。
参加者の中には50~60代の方もいましたが、他の人たちに負けず積極的に雪板で滑走してました。好奇心と積極性さえあれば年齢・経験を問わず楽しめるのも、雪板トレック体験の魅力かも知れません。
体験の合間の休憩はテントの中で。
ストーブがあり、冷えた体もポッカポカに温まります。温かい紅茶が振舞われ、またストーブの炎で作る焼きマシュマロも絶品。チョコレートと一緒にクラッカーで挟んで「スモア」としていただくこともできちゃいます!
なお今回の冬旅のメニューにはありませんが、BASISでは雪板を自作する「雪板作り体験」も行っています。もちろん作った雪板は持ち帰ることができるので、後日自分で作った雪板で雪の中を滑ることも!アウトドア好きにはたまらないこの企画。興味のある方は、下のボタンよりBASISのホームページをご確認下さい。
絶品、山小屋ディナー&雪上車ナイトクルーズ!
雪板トレック体験が終わり、夕食までは自由時間。
宿泊場所の「なよろ温泉 サンピラー」に戻り、温泉で冷えた体を温めます。
そうこうしている内に、気づけば夕食の時間。
通常ならホテルの食堂でいただくところですが、一向はホテルを出てスキー場へ。リフトに乗って向かったのは、スキー場の中腹にある山小屋。そう、この山小屋こそが、この日の夕食の会場です!スキーを履かないでリフトに乗ることすら初めてなのに、まさかの夕食会場までの移動がリフト。こんな体験も冬旅でしか味わうことができません。
山小屋の中はとても温かく、奥のテーブルにはすでに美味しそうな料理が並んでいました!
ほとんどが名寄市の特産品を使ったもので内容も充実。「本マグロなどのお刺身盛り合わせ」から始まり、「名寄産SPF豚の生ハムサラダ」・「名寄産SPF豚&縮みほうれん草入り寄せ鍋」や、「料理長特製の絶品スープカレー」と盛りだくさんな内容です!
中でも特筆すべきは「名寄産ひまわり畑ポークのジンギスカン」!
「ひまわり畑ポーク」はひまわりの種から油を採取したあとの絞りカスを食べて育った豚で、脂の甘みと肉質の柔らかさが特徴なのだそう。このお肉をタレにつけた、羊ではなく豚肉のジンギスカンです。
名寄市と聞いて思い出すのは、ご当地グルメの1つ「煮込みジンギスカン」。
ジンギスカンを焼くのではなく、つけダレごと煮込む料理で、タレの割合が多いことも特徴の1つです。味付けジンギスカンの本場といっても過言ではない名寄市ですが、この土地で食べるジンギスカンが美味しくない訳がありません!高井さんも大絶賛でした!
そして夕食後には、1日目最後のアクティビティ。
営業終了後のゲレンデの中を雪上車に乗ってクルージングするという、これまた初めての体験です!向かうのはスキー場の頂上。雪上車の灯り以外一切ない、まっ暗な山道を登ること約10分。ちょっとした冒険気分を味わった後、到着した頂上には素晴らしい景色が待っていました。
天気に恵まれたこの日。
ゲレンデの頂上から見ることができたのは、名寄市の夜景と満天の星空!北海道の中でも特に寒い道北ですが、その分空気が澄んでいて、夜景がより映えて見えます。都会の夜景と違って派手さはないけれど、とても情緒を感じ、景色に吸い込まれる様な気分さえ覚えました。
また夜空を照らすのは無数の星。
町が明るすぎる都会では、これだけの数の星は絶対に見ることはできません。普段見ている星空なんて比べ物にならないほどで、この土地だからこその光景です。都会に住んでいるとなかなか気づきませんが、夜景と星空の共演って意外と貴重なのかも知れません。
朱鞠内湖で行う「ワカサギ釣り体験」!
2日目は朝からアウトドアバス「ベイシス号」に乗ってお隣の幌加内町へ移動。
幌加内町にある湖「朱鞠内湖」で、ワカサギを釣り天ぷらにして食べてしまおう!という冬旅最後のアクティビティを行います。
朱鞠内は北海道で1,2を争うほど寒さが厳しい場所。その寒さは非公式ながら日本最低気温̠の-41.2℃をたたきだしたほどです!そんな環境下で育ったワカサギは、臭みがなくとても美味しいと高い評価をいただいているそう。釣る前から期待が高まります!
ガイドの松尾さんからひと通りの説明を受けたら、さっそく朱鞠内湖の氷上へ!
事前に準備されているパオ(テント)の中でワカサギを釣って行きます。風が入らないため中は思った以上に温かく、またストーブも準備されていました。
ワカサギ釣りは人生で2度目だという高井さん。
初めてのワカサギ釣りでは、3時間ねばって1匹しか釣れなかった苦い思い出があるのだとか‥。そんなトラウマを抱えつついざ始めてみると、開始5分で早くも1匹目をゲット!とても好調なスタートダッシュで、その後も2匹目、3匹目と数を重ねて行きます。
最終的な釣果は20匹を超えるほどに!
前回とは桁違いな結果にとてもご満悦な様子でした。釣れると釣れないでは気分も全く違うもので「一度は嫌いになったワカサギ釣りでしたが、朱鞠内湖でとても好きになりました!」とのこと。
朱鞠内湖では今回ご紹介したワカサギ釣りの他にも、フライフィッシングやスノーモービルなど様々なアクティビティを体験できます。本記事を読んで興味を持たれた方は、朱鞠内湖のHPで詳細をご確認下さい。
釣ったワカサギは、さっそく天ぷらに。
幌加内産の生そばと一緒に「ワカサギ天そば」としていただきます。事前に聞いていた通り、ワカサギからは臭みや苦みが全く感じられません。鮮度も相まってか、クセのないとても美味しいワカサギでした!
また朱鞠内湖のある幌加内町は、そばの生産が盛んな地域。
全国一の生産量を誇り、その量は3,000tを超えるほどです。そんな幌加内産のそばは、コシがありツルツルとしたのど越し。ときおり心地よい香りが鼻から抜ける、香り高い十割そばです。ワカサギとの相性も良く、とても満足なランチタイムとなりました。
冬旅の拠点、なよろ温泉サンピラーのご紹介
今回の冬旅で宿泊したのは「なよろ温泉サンピラー」。
ピヤシリスキー場の目と鼻の先にあり、宿泊施設のほか日帰り入浴も可能な温泉や、レストラン「あかげら」も併設。レストランでは割安で美味しい本マグロのお刺身や、ご当地グルメの「煮込みジンギスカン」などをいただくことができます。宿泊でも日帰りでも満喫することができるので、スキーやスノーボードの後には、ぜひなよろ温泉サンピラーにお立ち寄り下さい。
その他、BASIS(ベイシス)が企画する体験ツアーについて
今回ご紹介した冬旅モニターツアー。
雪板トレック、雪上車クルーズ、ワカサギ釣りなど、色々なアクティビティを1泊2日で満喫することのできる贅沢な企画でした。どの体験もほぼ初めてだったにもかかわらず、全てが楽しく大満足!帰り際には「ぜひまたこの土地に遊びに行きたい!」と自然に思える内容でした。
このツアーを企画したBASISでは雪板トレック体験はもちろん、雪板の製作や天塩川を下るカヌー(夏季のみ)体験など、色々なプログラムを準備してみなさまの参加を待っています。ぜひBASISを通じて道北のアウトドア体験を楽しんでみてください。素晴らしい体験や出会いが、きっとあなたを待っているはずです。
BASIS号 ”冬旅” モニターツアー
【宿泊場所】 北海道名寄市日進「なよろ温泉サンピラー」
【電話番号】 01656-9-2470(道北着地型観光プロモーション推進協議会)
【開催日時】 2019年3月2日~3日(2019年時)
【参加費用】 1人19,800円(2019年時)
【HP】 http://dohokuexplore.jp/(BASIS)
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