注意
新型コロナウイルスの影響で 2020年度は中止となっています。
2017年より胆振地方の「豊浦町」で行われている「ホタテオーナー制度」。
所定の金額を事前に支払い、耳吊りロープ1本分のホタテオーナーになることができる企画です。手元に届くホタテの数は何と100枚以上!新鮮なホタテを思う存分楽しむことができます。
そんなホタテオーナー制度に続く企画が、2018年からスタートした「サケ網オーナー制度」。こちらもホタテオーナー制度に負けじと、豊浦町で水揚げされたサケをこれでもかっ!と言わんばかりに味わうことのできる内容でした。ぜひ一度体験して欲しいサケ網オーナー制度、早速ご紹介します。
2018年よりスタートした
豊浦町のサケ網オーナー制度とは?
「サケ網オーナー制度」とは、所定の金額を事前に支払うことで、豊浦町沖で水揚げされるサケのオーナーになることができる企画。秋には水揚げされたばかりの新鮮なサケが、各オーナーの手元へ届きます。また体験会ではサケの稚魚の放流体験やオス・メスの選別体験などができ、豊浦町の水産業への興味が深まること間違いなしな企画です。
なおサケ網オーナー制度の簡単な流れについては、以下をご確認下さい。
2018年実施時
- 4月 サケ網オーナーを募集(希望者に上限有り)
(2018年:1口50,000円) - 5月下旬~6月上旬 稚魚放流体験会を実施
- 11月頃 選別体験会&試食会を実施
オス・メス各1匹ずつのサケが各オーナーの手元に送られる
サケ網オーナー制度の内容は開催年によって変わります。
最新の情報につきましては、豊浦町のHPなどでご確認下さい。
2018年の体験会の様子について
春に行われた稚魚放流体験会
5月にはサケの「稚魚放流体験会」が、豊浦町を流れる貫気別(ぬっきべつ)川沿いの「インディアン水車公園」で行われます。
正直な話、当日まで稚魚放流体験というものを少々バカにしていました。「コップで稚魚をすくって川に流すだけだろ‥」と。しかし、そんな気持ちはものの5分で吹き飛ぶことに!
サケの稚魚が入っていたのは、トラックの上のタンクの中。その数は何匹・何十匹なんてものではなく、何千匹・何万匹の世界!タンクから繋がるオレンジのホースを介して、インディアン水車へ続く水路へと放流されます。
放流は1~2分程度で終わるどころか10~20分以上は続きます。その間、サケの稚魚がズ~ッと水面をピョンピョンと跳ねていました。放流されたサケはすぐに川を下っていく訳ではなく、少しだけ下流で川の流れに向かって留まっていました。
インディアン水車の下流へ行くほど、稚魚が少しづつ大きくなっていました。安全なインディアン水車公園の中で、少し成長してから川を下っていくのでしょう。この大量の稚魚が海に出ていき、何年か後にこの貫気別川に帰ってこれるのは約5%以下。そう考えると感慨深いものもあります。
秋に行われたサケの水揚げ体験会
11月に行われるのは、サケの「選別体験会」。
サケの水揚げ作業を見学することができるほか、オス・メスの選別作業を体験することができます。船からは大量のサケが次から次へと運ばれてきますが、これを漁師さん達が手際よく選別していきます。
サケのオスとメスの見分け方は、微妙に異なる顔つきやヒレの形などから。
親切な漁師さん達に教えていただきながら何とかこなせましたが、素人がパッと見ただけで判断するのはなかなか難しかったです。
オスとメスを選別する理由は、もちろんイクラとなる卵の有無。
イクラの商品価値や稚魚養殖のことを考えると、希少価値はメスの方が高いと言わざるをえません。そのためメスの方がオスより丁重な扱いで、メスのサケが入った箱の中には水が張ってましたが、オスのサケは単に山積みとなっていました‥。
サケの表面にはぬめりがあり、最初は持ち上げるのも一苦労。
しかし数をこなせば意外とできる様になるもので、漁師さん達の様にとはいかないまでも最後はそこそこ形となっていました。こうして水揚げされたサケが、サケ網オーナーさん達の手元に届きます。
サケ網オーナー制度の特典のサケを大公開
ここでサケ網オーナーに届くサケをご紹介します。
2018年は1口が50,000円と少々高額だったため、オスとメスが1匹ずつ計2匹ものサケが届きました。とても大きくて立派なサケは、キラキラと輝いて見えるほど鮮度抜群!メスのサケのお腹には、重さ約1kgにもなるイクラがパンパンに詰まってました!
このイクラをしょうゆ漬けと塩漬けに。メスより味が良いとされるオスのサケは、一度凍らせてルイベに。サケの親子丼にして美味しくいただきました!他のイクラとは段違いな弾力で噛むたびに弾けます。味が濃くて脂も感じられるルイベも絶品!遡上前の脂のノリと鮮度のなせる業です。
またサケは捨てるところがないと言われる魚。
氷頭(ひず)はなますで、骨回りはアラ汁にし、心臓・胃・血合い・白子なども全て食べられます。不慣れな食材で扱うのは大変でしたが、こんなにサケを満喫したのは初めてでした。
各体験会で振舞われた豊浦町の数々の特産品
各体験会では、浜の母さんが腕を振るった豊浦町の味覚を楽しむことができます。ここでは2018年の各体験会で味わった豊浦町の美味しい味覚をご紹介します。なお体験会の参加者だけが味わうことのできる特権ですので、体験会には極力参加することをおススメします。
5月の体験会で振舞われたのは、豊浦町沖で揚がった「サクラマス」を使ったチャンチャン焼きや「マツカワガレイ」のお刺身。ホタテも炭焼きでいただきました。デザートには同じく豊浦町の特産品「イチゴ」。この時は足が早いためなかなか出回らない「宝交早生(ほうこうわせ)」という品種でした。脂ノリの良いサクラマス、鮮度抜群でコリッコリなマツカワ、酸味よりも甘みがかなり強いイチゴ。それぞれ美味しく大満足な内容でした。
11月の体験会では、旬を迎えたサケが満載な内容。
イクラのしょう油漬けに始まり、自家製のサケフレーク、サケのアラ汁をお腹いっぱいいただくことができました!ホタテや蝦夷アワビのお刺身などもあり、内容もかなり豪華なものでした。
サケフレークとイクラはご飯にのっけてサケとイクラの親子丼に。程よい水気と塩梅で美味しいサケフレークは、イクラとの相性もバツグン!さっきまで生きていた蝦夷アワビとホタテも美味しくない訳がありません!箸が止まらなくなり、気づけばお腹いっぱいで動けないくらいでした。
最後に
いかがでしたでしょうか?
豊浦町で行われているサケ網オーナー制度は、サケを思いっ切り満喫することのできる企画。1匹1万円を超えてしまいそうな立派なサケが2匹も届き、メスのお腹には1kgほどのイクラが詰まってました。その分決して安くはなく、参加にはなかなか勇気のいる金額です。しかし各体験会の内容を考えると、値段以上に価値のある体験ができたと思います。
2019年開催時は参加のしやすい金額や内容となっているはずですので、この記事を読んで興味を持った方がいれば、豊浦町のサケ網オーナー制度に応募して、ぜひ各体験会にも参加してみて下さいね!
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