北海道の道南にある湖「大沼」。
駒ヶ岳の噴火により川がせき止められてできた湖で、道南有数の観光地としても発展しています。
今回ご紹介するのは、そんな 大沼の名物「元祖大沼だんご」!
「大沼にきたらこれを食べなきゃ始まらない」といっても言い過ぎではない逸品です。
なお消費期限はたったの一日なので、お取り寄せも不可。
現地でしか食べることのできない「大沼だんご」の美味しさとその理由をお届けします。
これが大沼名物「元祖大沼だんご」!
大沼だんご 小折 各390円
写真は大沼だんごの小折
大沼だんごの大きな特徴の一つ。それは…、
だんごが串に刺さっていないということ!
あえてだんごを串に刺さず小ぶりにすることで、だんごを大沼に浮かぶ126の島々に見立てています。
また折で「大沼湖」「小沼湖」を表現するために、折の比率を変えているのだそうです。
なお、食べるときは楊枝で一つずついただきます。
組み合わせは「餡と醤油」「胡麻と醤油」の2通り。
「小折」と「大折」があり、小折390円、大折650円となります。
ツルン! モチモチっ!
柔らくて舌ざわりのよいだんごは、小さくても食べごたえ十分。
原材料は「うるち米」100%で、保存料は一切使用していません。
そして、これが大沼だんごの 消費期限が一日しかない 理由!
今も創業当時の製法で作り続けている大沼だんご。
このシンプルさ故に、時間が経つと固くなったり味がわずかに変わるのだそうです。また、基本冷凍や作り置きはしていません。そのため、ここ大沼へ足を運ばなければ食べることのできない、名実ともに「大沼名物」となっているのが、この大沼だんごなのです。
楊枝が貫通するくらいの柔らかさ
ハンパない柔らかさと素朴な甘みで、とっても美味しい大沼だんご。
醤油、餡、胡麻とそれぞれ間違いない味ですが、
一番の驚きは、できたての大沼だんごの柔らかさ!
持ち上げるとすぐに楊枝が”だんご”に埋まっていき、
気づいた時には”だんご”を突き抜けてしまってました。
こんなに柔らかいのに、保存料は不使用。
すぐに固くなってしまうのも、消費期限が一日なのも納得。
でもその分、味は一級品です!
1905年(明治38年)創業の老舗「沼の家」さん
JR大沼公園駅のすぐ目の前にある沼の家さんの店舗
元祖大沼だんごを販売しているのは「沼の家」さん。
お店の場所は JR「大沼公園」駅の目の前。
とても分かりやすいので、迷わず向かうことができると思います。
沼の家さんの店内には道内各地の土産物がたくさん!
沼の家さんが創業したのは 1905年(明治38年)。
なんと、創業から100年を超えている老舗なのです!
大沼地区の将来性を感じた沼の家の創業者「堀口亀吉」さんが、「観光地には名物が必要」と新粉の団子を作って販売したのが大沼だんごの始まり。蒸気機関車に乗って大沼にやってくる観光客向けに、駅売りから始めました。なお商品を”だんご”にしたのは、亀吉さんの奥さまがお米の名産地”新潟”出身だったからなのだそうです。
出来立ての大沼だんごがドンドンと売れていきます。
沼の家さんは現在、4代目の「堀口慎哉」さんが伝統の味を守り続けています。
営業時間は「8:30~18:00」。
売り切れ次第閉店となります。
意外と忘れられがちな
大沼だんご以外の商品も見てみましょう!
沼の家さんに行くと大沼だんごにばかり目を向けがちですが、
それ以外にもたくさんの商品を取り揃えています!
大沼だんごが置いてあるカウンターの側を見るだけでも、大沼の特産品「じゅんさい」や「わかさぎの佃煮」、沼の家さんオリジナルの「紅葉ようかん」など、たくさんの商品が並んでいます。
玉ねぎせんべい & えびごぼうせんべい
その他、いろいろな商品が所せましと並んでいますので、
急ぐ足を止めてゆっくりと店内を見てみてください。
予期せぬ逸品に出会うことができるかも知れませんよ!?
さいごに
グルメライター高井さんと大沼だんご
催事や百貨店などのイベントにも出展されることもない大沼だんご。
駅売りは1993年で打ち切り。JRでの車内販売も2019年2月を持って終了。
時代の流れとともに、大沼だんごは沼の家さんの店舗でしか買うことができなくなってしまいました。
それでもたくさんの人がお店に足を運ぶのは、大沼だんごの人気の証!
大沼へ向かう際には、ぜひ「名物だんご」を食べに沼の家さんへ行ってみて下さい。
100年以上前から変わらぬ伝統の味が、あなたのことを待っています♪
元祖大沼だんご 沼の家
【住 所】 北海道亀田郡七飯町字大沼町145
【電話番号】 0138-67-2104
【営業時間】 8:30~18:00(売切次第閉店)
【定休日】 無し
【駐車場】 あり
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