”すすきの”に点在する歴史の痕跡を巡る旅「すすきのナイトツアー」!

今回お送りするのは「鴨々川ノスタルジア実行委員会」が主催する「すすきのナイトツアー」の参加体験レポ。

すすきのといえば、北海道一の歓楽街!
多数の飲食店や風俗店などが軒を連ねる眠らない町です。
そんな すすきの でナイトツアーって…、とても楽しそうなイメージがありませんか?笑

しかし、このツアーのメインは主に歴史。
この町がたどってきた歴史の片鱗に触れることのできる興味深いツアーです。
本記事を読むだけでも、知られざる「すすきの」の歴史に出会えるかも知れませんよ!

 

解体が決定した「古民家ギャラリー 鴨々堂」
ツアーはここからスタート!

ジャスマックプラザの東向かいにたたずむ鴨々堂

大正末期ごろに建てられた貴重な建築物 「鴨々堂」
かつて芸者の置屋として使われていた建物を、現店主が改装。現在はギャラリー・イベントスペースとして使用されています。ナイトツアーはこの鴨々堂からスタートし、徒歩で すすきの に点在する過去の歴史をたどります。

この鴨々堂、2019年9月末の営業を最後に取り壊しが決定しています。2018年頃から建物の傾きが顕著に表れる様になり、改修にも多額の費用がかかることがその理由。かつてのすすきのを知る一つの建物が、今役目を終えようとしています。

 

すすきのナイトツアー詳細

鴨々堂内部の様子

ツアー詳細

  • 開催日程:月2回程度(Facebook などで要確認)
  • 時  間:19:00~20:30
  • 定  員:各日10名
  • 集合場所:古民家ギャラリー鴨々堂
  • 参加費用:1人1500円
  • 申込方法:メール・Facebook・HPの問合せフォーム等から事前連絡が必要
  • その他 :※ツアー参加にあたり、各注意事項など有り。(HP等で要詳細確認)
  • ルート :下の地図で確認

辺りを照らす行灯を片手に

ガイドさんの説明が終わったら、いざ出発!

 

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かつての豊水小学校の敷地内にあった貴重な建築物

旧北海道札幌星園高等学校校舎

鴨々堂の名前は、鴨々堂の横を流れる「鴨々川」が由来。
そして鴨々川は、幌平橋付近から分岐した豊平川の分流である創成川の一部を指す名称のこと。まずはこの鴨々川沿いを歩き、かつては「豊水小学校」として使われていた「札幌市公文書館」を目指します。

 

公文書館敷地内にある豊水の庭

大典記念文庫

向かったのは、公文書館敷地内の脇にある「豊水の庭」
ここでは「さっぽろ・ふるさと文化百選」に選定されている「大典記念文庫」を見学しました。1917年に建造され、かつては豊水小学校の図書館として使われた建物です。

図書館のある学校がまだ二、三校しかなかった頃、当時の豊水小学校保護者会が中心となって建造したそうです。以前は木造の閲覧室もあったそうですが、すでに老朽化により解体されており、現在はこのレンガ造りの大典記念文庫だけが形を残しています。

 

壁面にあった説明書き

ほうすい師弟の像

大典記念文庫の壁面には、この建物の歴史が詳しく書かれていました。
以下に全文を記載します。

 

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白虎隊の生き残り”飯沼貞吉”が かつて札幌で暮らした地

札幌市公文書館を出て「札幌第一ホテル」前へ。
ここに建立されている「飯沼貞吉ゆかりの地」碑を見学しました。

十六、七才の男子によって編成された白虎隊。その一員として戊辰戦争を戦った「飯沼貞吉」は、飯盛山にて自刃に及んだが一命を取りとめました。その後 通信省技師 となり、札幌に赴任した1905年から5年間、この地で暮らしていたそうです。そんな飯沼の遺徳を後世に残すため、この碑が建てられました。

 

今回参加してくれたグルメライター高井さん。鴨々川の終点で。

この碑の場所から少しだけ北へ進むと、見えてくるのは鴨々川の終点。
この先は創成川へと名前を変え、北区と石狩市の境界付近で伏籠川に合流します。

 

意外に多い寺院仏閣!? 夜のすすきの寺町めぐり

1ヶ所目は「浄土宗 新善光寺」

1ヶ所目は新善光寺

すすきの に意外と多いのが「お寺」や「神社」。
ナイトツアーでは、すすきのにあるお寺の内4ヶ所を巡ります。

1ヶ所目は 浄土宗 新善光寺
今回伺ったお寺の中で、唯一夜間に境内に入ることができたお寺でした。

 

新善光寺

葵紋

まずは本堂を見学。
ガイドさんが灯りを照らした先にあったのは、徳川家の家紋「葵紋」

新善光寺は、徳川家ともゆかりの深い「増上寺」の開教師として北海道を巡教した「大谷玄超」が草庵を建立したのが始まり。増上寺は浄土宗の大本山で、寺紋に葵紋が使われていることからも、関係性がうかがえます。

 

境内にある石に浮かんだ‥

慈母観音像

境内にある石に浮かんだシルエット。
何だか観音様の形に見えてきませんか?
この「慈母観音像」は人工的に彫られたものなどではなく、
自然に浮かび上がっていたものなのだそうです。

 

2ヶ所目は「曹洞宗 中央寺」

2ヶ所目は中央寺

次に向かったのは 曹洞宗 中央寺
すすきので唯一修行僧をかかえるお寺です。

 

こちらでは、阿吽の金剛力士像を見学しました。
なお像があるのは正門の外側なので、
昼夜問わず誰でも見に行くことができますよ。

 

3ヶ所目は「豊川稲荷 札幌別院」

すすきのの中心部を通り 豊川稲荷 札幌別院 へ。
愛知県にある「豊川稲荷」の別院で、
清田区に本院のある「曹洞宗 玉宝禅寺」の別称となります。

特徴的なのは、お寺なのに鳥居があること
この様な神道と仏教が融合した状況のことを「神仏習合」と呼ぶそうです。

 

豊川稲荷札幌別院 略縁起

三岸好太郎生誕地の説明書き

かつては遊郭として栄えていた歴史のある すすきの。

豊川稲荷札幌別院は、そんなすすきのに関わる有志により建設されたお寺です。お寺を取り囲む「玉垣」や門柱には寄進者たちの名前が刻まれていますが、その中に遊郭や芸妓の名前を確認することもできるそうです。

 

4ヶ所目は「成田山 新栄寺」

最後に向かったお寺は 成田山札幌別院新栄寺
不動明王を中心とした五大明王を祀っているお寺です。

こちらでは、護摩木(ごまぎ)と呼ばれる小さな薪を火炎の中に投入し諸願成就を行う「お護摩修行」が行われています。お護摩修行の様子は以前の記事で紹介していますので、下記リンクからご訪問下さい。

https://mogtrip.net/2019/01/newyearseve-susukino-stanprally/

 

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その他にも…

かつては川だった千両小路

札幌は碁盤の目状に整備された町ですが、ときどき碁盤の目状になっていない場所も見受けられます。

すすきのにある 千両小路 もその一つ。
かつてこの道沿いに川が流れていたのがその理由で、当時はこの川に沿う形で9軒の料亭が軒を連ねていたのだそうです。

 

鴨々川を泳ぐ鯉

現地の看板

鴨々川に鯉が泳いでいるのを知っていましたか?

鯉を見ることができるのは、網で区切られたこの区間だけ。
しっかり看板まで立っていました。

 

ツアーを終えて

夜の鴨々堂

いかがでしたでしょうか。
今回参加した「鴨々川ノスタルジア実行委員会」が主催するすすきのナイトツアーでは、かつて遊郭として誕生し発展したすすきのの歴史の片鱗を垣間見ることができました。

東京以北最大の歓楽街として全国的に知られているすすきのですが、その歴史に目を向ける機会はあまりありませんよね?遊郭として発展した歴史があり、現在でも歓楽街としてのイメージが強い町ですが、ちょっとしたきっかけで違った町の魅力を発見することができることも。すすきのナイトツアーは、間違いなくそのきっかけとなるイベントです。興味のある方は、鴨々川ノスタルジアさんの「Facebook」より、ツアー日程をご確認下さい。

 

すすきのナイトツアー

  • 開催日程:月2回程度(Facebook などで要確認)
  • 時  間:19:00~20:30
  • 定  員:各日10名
  • 集合場所:古民家ギャラリー鴨々堂
  • 参加費用:1人1500円
  • 申込方法:メール・Facebook・HPの問合せフォーム等から事前連絡が必要
  • その他 :※ツアー参加にあたり、各注意事項など有り。(HP等で要詳細確認)
  • Facebook :https://www.facebook.com/kamokamogawa.nostalgia/
  • ルート :下の地図で確認

 

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tomo.

全道をドライブすること15年強、不動産業に従事するサラリーマンブロガー。道内173/179市町村を走破。許容走行距離は約700Km/日まで。自ら撮った写真を使ったブログを約10年執筆中。人込みは苦手で、特に誰も行かない様な穴場観光地が大好き。最近は北海道の歴史・碑などにも興味深々です。