北海道にくらべ はるかに歴史が長い九州には、名物料理や いろんな料理の発祥の地がたくさん!
だけど‥、



そこで今回は 7泊8日で “九州旅行” に行ってきた 北海道民のわたしが、旅行中 実際に食べておいしかった料理の数々をご紹介します。
食べたいものがたくさんあると、決めるのも一苦労。それが1週間分ともなると かなりの重作業でした‥。
九州旅行を予定している方は、旅行行程を決める前に 先に本記事を読んで、料理のジャンルだけでも おおまかに決めてみてくださいね!
「福岡県」の おすすめグルメ 9選
おすすめ ①:博多一口餃子


博多一口餃子の発祥店「宝雲亭」の一口餃子(2人前)
ひとつひとつが本当に小さい “一口餃子”。
女性でも一口でパクっと食べられるサイズで、気が付いたらアッという間になくなってしまうくらいの食べやすさが特徴。
一般的な餃子の半分くらいのサイズなので、一度に 2~3人前くらい頼んでおくのがおすすめです♪


小ぶりなサイズが食べやすい
博多一口餃子の発祥店「宝雲亭」の一口餃子には ニンニクは入れず、玉ねぎ・合い挽き肉・ニラのみ を使用。
餃子の味の決め手は “うすい皮” で、包まれた餡は 牛肉3:豚肉7 の合い挽き肉。
ふんわりやわらか かつジューシーで、とても軽くて お腹にもたまりにくいのが好都合!いろいろ食べ歩くにはピッタリでした♪
おすすめ ②:八幡餃子


アツアツの鉄なべ餃子は八幡餃子の一形態
日本三大餃子のひとつに数えられる “北九州市” の「八幡餃子」も 忘れてはならない一品。
日本三大餃子とは?
- 宇都宮餃子(栃木県)
- 浜松餃子(静岡県)
- 八幡餃子(福岡県)
野菜たっぷりな “宇都宮餃子”、もやしが特徴的な “浜松餃子” に対し、“八幡餃子” は 以下の 4種類の餃子に分類されます。
八幡餃子の分類
- 鉄なべ系餃子 熱した鉄なべに乗せて提供するスタイルの餃子。
- 中国本土系餃子 皮が厚めでジューシーな餃子。鉄なべ餃子のルーツ。
- ラーメン系餃子 水のかわりに豚骨スープを使って焼く餃子。
- お母さん系餃子 食堂などで出てくる様な、家庭料理の様な餃子。


鉄なべ餃子のお店は八幡以外にもたくさん!
八幡製鉄所の鉄工マンも好んで食べたと言われる「八幡餃子」ですが、中でも 最後までアツアツの状態で食べられる「鉄なべ餃子」が おすすめ!
今回は発祥店ではなく 近郊の “小倉市” でいただきましたが、福岡県各地で同様の料理は食べられます。
伝統の味を楽しんでみてください!
おすすめ ③:水炊き


鶏のうま味がギュギュっと濃縮!
あっさりサッパリとしたものが食べたい場合には、“水炊き” がおすすめ。
水からぶつ切りの骨付き鶏肉を煮込み、ねぎや好みの野菜を入れ、ポン酢で食す九州の鍋料理です。


「博多華味鳥」では ちょっとした料亭気分も味わえます
候補の一店にあげていただきたいのが、福岡県内で10店舗、関東や海外も合わせると 計17店舗を展開する「博多 華味鳥(はなみどり)」。
自社で育てた銘柄鶏「華味鳥」をつかった 濃厚な 水炊きをいただくことができます。
また鍋は 和服のスタッフさんがつくってくれるので、ちょっとした料亭気分も味わうことができました♪
おすすめ ④:とりかわ


焼鳥好きにはたまらない、博多名物のひとつ「とりかわ」
“とりかわ” は、鶏の皮を串にぐるぐると巻きつけて焼き上げた 博多の名物。
タレをつけては焼いてをくり返し、余分な脂をすべてカット!表面カリカリ、中フワフワな おいしい “とりかわ” ができあがります。


北海道民にはなじみのない 独特のビジュアル
北海道でも食べられる 焼き鳥のとりかわとは、まったくの別物。
“カリッ” と “フワッ” の両方がたのしめ、鶏のうま味がギュッと閉じこめられた “福岡の” とりかわも格別でした♪
リーズナブルな価格で、比較的 財布にも優しいのが とてもうれしい限りです。
おすすめ ⑤:博多とんこつラーメン


福岡県に来たら とんこつラーメンは外せません
いわずと知れた「博多とんこつラーメン」は、福岡で必ず食べたいグルメのひとつ。
白濁したとんこつスープに ストレートの細麺をあわせた、濃厚なラーメンで コク深いのが特徴的。
さっぽろ味噌ラーメン、喜多方ラーメンとともに “日本三大ラーメン” として知られる、日本の名物グルメともいえる一品です。


ストレートの細麺がスープとマッチ!
スープにクセがあるのかと思いきや クセはほぼなく、想像以上にさっぱり!
専門店で食べるのもおいしいですが、せっかく福岡にきたのであれば ぜひ “屋台” で味わってみてください!
“中州” や “天神” など 大抵の屋台では メニューに とんこつラーメンを取り入れているところが多いので、適当に飛び込んでみるのも面白いですよ。
おすすめ ⑥:もつ鍋


もつの脂が コク深くて奥深い
食べてみたい本場の料理といえば「もつ鍋」も 外せませんね。
見た目あっさりなスープの表面に、モツの脂がた~っぷりと浮いてきたら そろそろ食べごろ!
しょう油ベースで すこしだけ濃いめなスープに 野菜の甘みと モツの脂のコクが加わり、お酒にもピッタリな味わいでした♪


モツのタイプはお店によって様々


〆はちゃんぽんがおすすめです
もつ鍋の〆には、九州らしく “ちゃんぽん” がおすすめ。
もっちりと弾力のある麺を ハフハフしながら食べるのが、またたまりません!
居酒屋や専門店など たくさんのお店で食べることができますが、お店によって モツのタイプがことなるので、ぜひ自分好みの一店を探してみてください。
おすすめ ⑦:ごま鯖


あのサバを生で食べられる!?
個人的に好きなのが、福岡県の郷土料理のひとつ “ごま鯖”。
サバの刺身に しょう油・みりん・ゴマを和えたもので、サバの種類のひとつ “ゴマサバ” とはことなります。


おいしい上に、お酒のつまみにもピッタリ!
サバのお刺身を しょう油・みりんで漬けにしたものなので、味はなんとなく想像できるかと思います。
ここに ワサビや小口ネギ、海苔の風味が加わることで、最高のおつまみに!
居酒屋などで食べられると思うので、見つけた時は 迷わずに注文してみましょう。
おすすめ ⑧:サバのじんだ煮


小倉市の郷土料理「サバのじんだ煮」
「じんだ煮」とは 青魚をぬかみそで炊き込んだ 小倉の郷土料理のひとつ で、「じんだ」とは「ぬかみそ」を指す言葉のこと。
イワシ や サンマなどの青魚の他、筍やこんにゃくの じんだ煮が登場するなど、最近はバリエーションも豊かなんだとか。
ピリッと効いた唐辛子のアクセントが お酒にもピッタリで、ついつい箸を持つ手が進んでしまいました!
おすすめ ⑨:むっちゃん万十


むつごろう型の「今川焼き」むっちゃん万十
「むっちゃん万十」を一言で説明すると、今川焼の様なお菓子。
日本では 有明海のみに生息する魚 “ムツゴロウ” の形をした、福岡県の名物グルメのひとつです。


豚の角煮入りの「とんとん」はおすすめ!
たい焼きにくらべ そこまで大きくない様にみえますが、その分 厚みがあるため 食べごたえは十分!
厚みがある分 ふっくらとした食感を楽しめるのが たい焼き などとは異なるところで、“ハムエッグ” など 惣菜系の人気が高いのも特徴的です。
博多駅近辺で向かう場合は、“博多バスターミナル店” がとても便利でした。
「長崎県」の おすすめグルメ 4選
おすすめ ①:トルコライス


九州で最も古い喫茶店といわれている「ツル茶ん」のトルコライス
長崎県のソウルフードのひとつが「トルコライス」。
トルコライスとは?
- “トンカツ・ピラフ・スパゲティ―” をワンプレートで提供
- ピラフは “ドライカレーだったり チャーハンだったりすることもある
- 上から “デミグラスソース” や “カレーソース” などがかけられる
“炒めたごはん・スパゲティ・お肉” の 3点で構成される、ボリュームたっぷりな ワンプレートの洋風料理です。


バリエーションが豊富で ボリューム満点なのが特徴
ケチャップたっぷりなナポリタン、トンカツの下にまで広がるピラフ、うすいとはいえ大きなトンカツに、これだけでもご飯がすすみそうな昔ながらのカレーソース。
注文が入ってから揚げる “トンカツ” は サックサクで、やさしい味わいのカレーソースとの相性もバツグン!
何より ボリューム満点なので、全部食べ切るのに一苦労しました。しっかりと お腹を空かせてから向かってくださいね。
おすすめ ②:長崎ちゃんぽん・皿うどん


長崎ちゃんぽんの発祥店「四海樓」のちゃんぽん
九州旅行を決めた時、絶対に食べたい!と思ったのが、本場 “長崎ちゃんぽん”!
発祥のお店「四海樓」の ちゃんぽんは、トンコツ・丸鳥・鶏ガラ から取った 白濁したスープが特徴的。
「モッチモチの太麺」が たっぷりとスープをすって、すするたびに口の中においしさが広がります♪


皿うどんの発祥店も「四海樓」
同じく「四海樓」が 発祥の料理が “皿うどん”。
モッチモチの ちゃんぽん麺 で作った 焼きそばの様な料理で、汁なしのちゃんぽんを想像するとわかりやすいかも。
皿うどんと聞くと 油で揚げた極細でパリッパリの麺に とろみのある具材をかけたもの をイメージしますが、四海僂で これは “炒麺(チャーメン)” として提供されています。
おすすめ ③:五島うどん


地獄炊きで食べる「五島うどん」
“日本三大うどん” のひとつとしても知られているのが、長崎県の “五島うどん”。
日本三大うどん
- 讃岐うどん
- 稲庭うどん
- 五島うどん
他の 2つと比べて 知名度が若干劣る “五島うどん” ですが、中国から日本に うどんが伝来した地は 長崎県の五島列島 だとも言われているのです!


チュルンとした食感が特徴的
五島うどんの特徴としては 以下のとおり。
五島うどんの特徴
- 一般的なうどんより 細くて丸く、直径は約2mmほどで そうめんに近い形状
- 椿油を麺に塗るため、細麺なのにコシの強い伸びにくい麺になる
- プルンッとした食感で 麺がツヤツヤしている
チュルンとした食感が楽しく、伸びにくいので最後まで おいしくいただくことができました!
食感に注目しながら 味わいましょう。
おすすめ ④:ミルクセーキ


ミルクセーキの発祥店「ツル茶ん」のミルクセーキ
一般的には “飲み物” なミルクセーキですが、長崎風は “ミルクセーキの中に かき氷 をくわえた” もので、 “食べ物” として提供されているんです!
発祥店は “トルコライス” でも ご紹介した老舗喫茶店「ツル茶ん」。
トルコライスと並ぶ 人気商品のひとつなんです!


長崎の老舗トリスバー「ウミノ」のミルクセーキ
中心部から少しはなれた “ツル茶ん” まで足を運ぶのがむずかしい場合は、長崎駅前にある「ウミノ」でミルクセーキをいただきましょう。
“ウミノ” の ミルクセーキは、“凍ったミルクセーキ” を削った様な 一体感のある味わいで、暑い日には とくにおすすめ!
フルーツサンドと並ぶ お店の人気商品のひとつです。
「熊本県」の おすすめグルメ 2選
おすすめ ①:熊本ラーメン


ガーリックチップと黒いマー油が特徴的
熊本では ぜひ “熊本ラーメン” を食べてみてください。
熊本ラーメンの特徴
- のどごしの良い 中太ストレート麺を使用
- トンコツ・鶏ガラ、若しくは両方からとった 白濁したスープ
- 揚げニンニク や ガーリックチップ や、マー油(ニンニクを揚げた油)をくわえる
- 具材の ”キクラゲ” も 熊本ラーメンの特徴のひとつ
トンコツ・鶏ガラがベースのスープに “ガーリックチップ” や “マー油” を加えた、パンチの効いたラーメンです。


中太といいつつ 細麺で、低加水麺を使用
ベースのスープは “コク深くて あっさり”。
ここに ガーリックの風味が加わることで 適度なパンチのある奥深さが生まれ、物足りなさが一気に解消されるんです!
おすすめ ②:馬肉


熊本にきたら馬肉を食べなきゃ始まらない!
日本で「馬肉・馬刺し」を食べる文化が広まったのは、熊本県がルーツだとされています。
肥後熊本藩初代藩主の加藤清正が食糧が底をついた際に、やむを得ず軍馬を食した事が発端になっているのだとか。
熊本県にきたら ぜひ食べてほしい食材のひとつです。


脂の赤身のバランスがちょうどよい馬肉ユッケ
特有の風味こそありますが、肉質やわらかで 甘みすら感じるくらい。
くどすぎない上品な脂に 食欲をそそられます♪
“馬刺し” も もちろんおいしいですが、おすすめは 程よく火のとおった “馬肉” 。味・風味・食感 のバランスが絶妙です!
「宮崎県」の おすすめグルメ 2選
おすすめ ①:チキン南蛮


ボリューム満点のチキン南蛮!
ひとつひとつが大きな “鶏もも肉の唐揚げ” に たっぷりとかかった “タルタルソース”。
宮崎県が発祥のご当地グルメといえば、“チキン南蛮” を外すことはできません!
揚げたての “鶏のから揚げ” は火傷しそうなほどアツアツ。薄めの衣で しっかりとジューシー。
唐揚げは 甘酢のタレ にくぐらせているので、味わい深いのに口の中がとてもサッパリ!
本場 宮崎県の “チキン南蛮” を、ぜひ一度ご賞味ください。
おすすめ ②:高千穂牛


サシ入りまくりの絶品高千穂牛!
“高千穂牛” は、2007年に開かれた “第9回全国和牛能力共進会” で 日本一の称号 “内閣総理大臣賞” を受賞した 実績のあるお肉。
“肉質がやわらかく 脂に甘みがある” のが特徴で、高千穂の各店では この “高千穂牛” をつかったメニューを提供しています。
提供方法は店ごとにことなり すこし値は張りことが多いですが、高千穂にきたら ぜひ食べておきたい食材のひとつです。


上質な脂がキラリと光る☆
霜降りの高千穂牛からは、とどまることなく うま味たっぷりの脂があふれてきます♪
まさに “ス~ッととけて消えていく” という表現がピッタリで、スジなんて どこにも見当たる節もなし。
ちょっと贅沢がしたくなった時は、おいしい高千穂牛を満喫してみてくださいね!
さいごに
今回は 九州旅行の際にぜひ食べたい 名物グルメをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
もちろん この他にも注目のご当地グルメが目白押しですが、まずは これだけおさえておけば大丈夫!
あなたの九州の旅を、より充実したものにしてくださいね!
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