今回は「Go To 商店街キャンペーン」について ご紹介します。
“Go To トラベル”、“Go To Eat” の影にかくれてしまい、日の目を浴びることの少ない 当キャンペーン。
どんなことを行い、またどこの商店街が行うのかを、詳しくご紹介します。




そもそも「Go To キャンペーン」ってどんな内容なの?
「Go To キャンペーン」は、“新型コロナウイルス” の感染拡大に端を発した 政府主導の “需要喚起キャンペーン” のこと。
経済への大きな影響・打撃を受けた地域の再活性化を目指すため、以下の4つの事業から成り立っています。
4つの事業
- Go To Travel キャンペーン
- Go To Eat キャンペーン
- Go To Event キャンペーン
- Go To 商店街 キャンペーン
これらの総事業費は、令和2年度の補正予算の中で なんと “1兆6,794億円” も計上しているというのだから、いかに力を入れているのかが良く分かります。
今回はこれら 4つの事業 の内「Go To 商店街キャンペーン」を 詳しくみていきましょう。
「Go To 商店街キャンペーン」って いったい何?
「Go To 商店街キャンペーン」とは、要約すると以下のとおり。
商店街キャンペーン
- 消費者や生産者等が、地元や商店街の良さを再認識するきっかけとなる事業への支援
- 商店街の活動が主体となり、地域に活気を取り戻していくことを通じて、商店街の活性化へとつなげるのがねらい
商店街が主体となって行う 地域活性化への取組みに対して、補助金という形で支援するのが「Go To 商店街キャンペーン」です。
くわしい内容は “経済産業省” の動画「Go To 商店街 事業の目指すもの」で解説されています。
約22分の動画ですが、興味のある方は目を通してみるとおもしろいと思います。
「Go To 商店街キャンペーン」の 募集対象と 商店街への支援額
「Go To 商店街キャンペーン」では、以下の取組みを行う組織などについて、以下の補助金が支援されます。
ポイント
- 【対象事業】
消費者や生産者が、地元や商店街の良さを再認識するきっかけとなるような 商店街イベント等の実施、新たな商材の開発、プロモーションの製作 - 【補助金上限額】
300万円×申請者数、+500万円(2社以上で連携し事業を実施する場合)
※ 1申請あたりの上限額は1400万円とされる
応募することができる対象組織には “商店街” の他、商工会・商工会議所・温泉街・飲食店街 などがふくまれ、一部民間事業者もふくまれます。
なお、対象となる経費等は 以下のとおりとなります。
注意:対象経費一覧
- 地元パフォーマーの出演費
- 感染予防商品等の購入費用
- アルバイト雇用費用
- ウェブサイト等構築費用
- 宣伝・広告に対する費用
- テント等のレンタル費用
- ソフトウェア等のライセンス料
- 商品開発等のコンサルティング費用
- 地域産品を活用した景品・販促品費
- 広告物の印刷・製本に要する費用
- デリバリープラットフォーム等への掲載料
- イベント実施に必要な運送料
“プレミアム付き商品券の発行” や、“備品の購入費用” などに補助金をあてることはできません。
また イベントを実施する商店街には、“新型コロナウイルス” への感染症対策が義務づけられています。
事業者は このあたりに気をつけて、運用するようこころがけましょう。
「Go To 商店街キャンペーン」の 総予算っていくら?
注意
Go To 商店街キャンペーンの総予算は “51億円” となります
利用を検討している商店街などは、かならず予算のことを頭に入れておきましょう。
「Go To 商店街キャンペーン」を行う商店街って いったいどこ?
「Go To 商店街キャンペーン」ですが、10月16日時点で 37事業者が応募。内 34事業が採択されています。採択状況や対象商店街等については、以下のリンク先からご確認ください。
⇒ 「Go To 商店街キャンペーン」申請・採択状況一覧
⇒ 「Go To 商店街キャンペーン」1次締切 採択事業者一覧
なお 1次に応募した “北海道” の事業者は1つのみとなり、それが「小樽堺町通り商店街」。
最後に「小樽堺町通り商店街」が、キャンペーン事業として行うイベントについてみてみましょう!
「Go To 商店街キャンペーン」“小樽堺町通り商店街” の取組みについて
“小樽堺町通り商店街” は小樽観光のメインストリートとしても知られていて、あの ドゥーブルフロマージュで有名な “ルタオ本店” などがあることでも有名です。




コロナ流行直後にリリースした自虐的なポスターは話題に
新型コロナウイルスが蔓延し始めた当初から商店街を盛り上げようと頑張っており、自虐的な笑いをこめた販促ポスターは話題にもなりました。
独自の “youtubeチャンネル” も開設していて、こっちでも独特な自虐的なネタが満載です。


2020年4月ころのポスター、独特のフレーズがとてもキャッチ―
そんな “小樽堺町通り商店街” は、北海道で唯一「Go To 商店街キャンペーン」の1次募集に申込み採択された事業者。
この商店街が何を行うかというのが 次のポスター。


またまたぶっ飛んだ企画を開催予定
「小樽堺町通り商店街」の Go To 商店街事業 は ハロウィンイベント。その名も「オタルスイートハロウィン/ホラーナイト」!
コロナ禍の影響により未だお客さんが少ない背景を「ゴーストタウン」になぞらえて、歴史的な街なみと人の魅力を最大限に活用し、心から楽しめる企画・演出をするそうです。
イベント期間と内容は 以下のとおり。
小樽堺町通り商店街イベント
【実施期間】2020年10月31日(土)・11月1日(日)
【実施内容】
- 堺町通りで苦しむゴースト達に元気をあげよう!!
受付を訪れた子供達に一つのミッションが与えられる。それは堺町通りで苦しむお店のゴースト達(お店のスタッフ)に元気をあげること。お店をまわって、元気をあげて、最後に「ハロウィンお菓子袋」がもらえる企画。(人数限定) - ゴーストタウン サカイマチ 〜 楽しい街にするまで、死んでも死にきれない 〜
通りをゴーストタウンと化して装飾・ホラー演出し、商店街で働くスタッフも様々なゴーストやゾンビに変身。仮装をして訪れた参加者も、おもてなしをする側のお店のスタッフも、皆が一体となって堺町通りのハロウィンを盛り上げます。 - 商店街アイドル「一方通行」による「ハロウィン1円ライブ」!!
商店街のアイドルグループ「一方通行」が企画した、観覧料1円の「ハロウィンライブ」。ゾンビに変身した3人が、低迷する商店街の実情を自虐的に表現し、ゴーストタウンをテーマにした歌とパフォーマンスを披露します。
中でも仮装イベントについては、地元パフォーマー(小樽商科大学 翔楽舞)等によるゾンビ演出・ダンスパフォーマンス(フラッシュモブ)も実施予定とあり、面白くなりそうです。
詳細は “小樽堺町通り商店街” の 公式HP からご確認ください。
さいごに
さて 今回は「Go To 商店街キャンペーン」と、北海道で唯一 1次募集に応募した “小樽堺町通り商店街” の取組みについてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
ザっと見る限り、1次募集では 51億円の予算の内 1億円~1億5000万円くらいしか使われていないものと思われます。
ということは、様子を見ている商店街が動き出すのはこれから。
札幌も “狸小路商店街” という 大きな商店街があるのですから、何か面白いイベントを立ち上げてほしいものです。




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