今回は “フードパンダ” のサービスを展開する foodpanda Japan CEO 魏嘉宏(エリックウェイ)氏 に取材の機会をいただいたため、厚別区にある札幌事務所へ行ってきました!
約1時間ほどの対談で見えてきたのは、フードパンダの目指す未来像。
本記事では 近い将来 必ず訪れるであろう 次世代型オンラインデリバリーサービス「qコマース」 について、詳しくご紹介します。
「フードパンダ」って いったいどんなサービスなの?
本編へ進む前に、まずは “foodpanda(フードパンダ)” のサービス内容について あらためて確認していきましょう。
サービス概要
サービス名 | foodpanda(フードパンダ) |
札幌サービス開始日 | 10月1日(9/16~ 先行開始) |
営業時間 | 店舗により異なる |
札幌加盟店舗数 | – |
配達料 |
|
エリア |
|
注文方法 | アプリ・ウェブから |
支払方法 | カード・デビットカード・代金引換 |
運営会社 | Delivery Hero Japan株式会社(本社:Delivery Hero SE【ドイツ】) |
公式サイト | https://foodpanda.co.jp/ |
おすすめ度 |
サービス内容について
「foodpanda(フードパンダ)」のサービス内容を簡単に説明すると、以下のとおり。
サービス内容
- アプリやウェブから レストランに 簡単に料理を “注文” することができる
- 注文した料理は、配達ライダー が 平均25分以内(目安)で “届けて” くれる
- foodpanda(フードパンダ)は、レストラン・ユーザー・配達ライダーをつなぐ プラットフォームの提供者
なお フードパンダについて理解を深めるため、以下の点は 必ずおさえておきましょう。
ポイント
料理を提供する側も、配達する側も、直接 “foodpanda(フードパンダ)” に雇用されている訳ではありません。
ユーザーと レストラン・配達ライダーをつなぐ “架け橋” 的な役割が “foodpanda(フードパンダ)” です。
フードパンダについて より詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。


フードパンダCEO「エリック・ウェイ」氏 と対談


foodpanda Japan CEO 魏 嘉宏(エリックウェイ)氏
台湾出身の エリック・ウェイ氏 は、“Amazon”、“Google” などの IT企業を渡り歩いてきた実力者。
“爽やか” という言葉がピッタリな方で、フードパンダの描く未来を 笑顔で語っていたのがとても印象的でした。
フードパンダの描く未来 “qコマース” とは?
“アマゾン” や “楽天” など、オンライン上で取引・決済を行うことを指す「eコマース」。
ポイント
“eコマース(Electronic Commerce)” は、インターネット上で行われる取引・決済のこと。ネットショッピングと同義。
フードパンダが目指すのは、“eコマース” をさらに発展させた “qコマース(クイックコマース)”。
従来の “eコマース” では 注文から配達までに数日かかることもありますが、フードパンダでは その配達網を生かし “なんでも すぐに届けることができる” 未来を目指しています。
― フードデリバリー他社との差別化について どのように考えていますか?
フードデリバリー事業だけではなく、クイックコマース事業への展開が他社と大きく異なります。今後 飲食店以外のマーケットもくわえ、平均25分以内に 手元に 何でも 届くような 今までにない買い物の仕方を提供していきます。
例えば お母さんに花を贈りたいと思った時に 30分後に手元に届く、ネクタイを忘れた時にもフードパンダで注文。
コロナ禍の現状で苦しんでいるのは 花屋さんや八百屋さんなど 飲食店以外のオフラインの店舗も同じなので、配達の速さや安定性などの価値を オフラインのお店にも提供していきたい。
「qコマース」について 従前は “年内を目途” にスタートさせると報道されていましたが、どうやら それより早く公式からの発表がある模様。もちろん 札幌も対象に含まれているそうです。
近々 発表することができる とのことでしたが、先日ついに発表がありました!
▽ フードパンダがローソンと提携


“札幌” という マーケットの魅力とは


終始笑顔の対談でした♪
札幌でデリバリー事業を行うにあたり、一番の問題は “雪”。
降雪時は 自転車や原付バイクでの配達が難しいので、必然的に “車” での配達がメインとなってしまいます。
また毎年札幌市民を悩ませるのが、雪による交通渋滞。ひどい場合には、札幌市内を移動するだけで 1時間~2時間かかることも珍しくありません。
そんな状況が予想される中、なぜ “フードパンダ” は 札幌でサービスを開始することを決めたのでしょうか?
ー スタートの 6都市の中のひとつに 札幌を含んだ理由は?
札幌は 190万人の人口をもつ とても大きく魅力的なマーケットだと考えています。ですが 雪が多く、日本で一番難しいマーケットでもあります。
ただし 課題をクリアすることができれば、他の雪の多い都市でサービスを展開するノウハウが得られます。
今まで誰も正解をつくることができていない状況なので、それをつくっていけることに とてもワクワクしています。
“フードパンダ” 側としても、雪国でのサービス提供は初。どうやら チャレンジのひとつとしての意味合いも含まれている様ですね。
それでは 実際に雪がふった場合の対応については どの様に考えているのでしょうか?
ー 冬期間 配達遅延などが予想されますが、考えている対応はありますか?
フードパンダでは、AIやマシーンラーニングといったテクノロジーを活用することで、平均25分のお届けが可能になっています。
雪が降った場合、その時間帯に どの程度のオーダーが入るのか というAIデータによる予測をもとに、配達ライダーを確保し、効率的に配達を行います。
IT企業出身だからこその強みをいかし、AIを駆使した効率的な配達を行うそうです。
今冬はデータを蓄積しつつの運営でしょうから、本領が発揮されるのはおそらく来期以降でしょうか。
また冬期間は車での配達がメインになりますが、冬季間の配達員は十分確保している様子でした。
今後のフードパンダの展望


時折見せるキリっとした眼差し
いろいろ話をうかがっていく中で、今後フードパンダが目指していく方向性が垣間見えました。
今後 フードパンダの対応エリアが広がることは、もはや確定!
また お店側、ユーザー側のメリット・デメリットについても、今後きっと改善されていくことでしょう。
「フードパンダ」の 札幌事務所について


フードパンダの札幌事務所のあるビル
今回 訪問したのは “札幌市厚別区” にある フードパンダの事務所。
“ライダー登録” や “各ライダーへの講習” などを行なうのも、こちらの事務所となります。
ライダー登録などを行なうのは こちら。
登録したライダーは、こちらのスペースで休憩することも可能。お茶を飲みながら、ゆっくりランチタイムをすごすこともできます。
現時点では厚別区はエリア外ですが、ゆくゆくは ライダー同士の交流ができる場としての運用も視野に入れているそうです。
プロジェクターのついたこちらの部屋は、ライダーへの講習などを行なう部屋。
ライダーへの教育を、しっかりと行っている様子が浮かびます。
さいごに
今回は “フードパンダ” を運営する “foodpanda Japan” の CEO「エリック・ウェイ」氏 との対談の様子をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか?
本記事を読んだ方は、きっと “フードパンダ” が描く未来を のぞくことができたと思います。
2007年に “iPhone” が発売され、爆発的に普及したのが “スマホ”。
それから たった十数年で、ゲームも支払いも 全部スマホで完結する現状を予想できた人は、少ないと思います。
そして きっと また数年後には、今からは想像もつかない様な状況が待っているはずです。
フードパンダが描く未来も、きっと遠い未来のものではないのかも知れません。
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